Indeed がESG(環境、社会、ガバナンス)に取り組み、人々や社会、地球環境にポジティブな影響を与えるという野心的な目標をどのように達成していくかについてご紹介します。

__

世界が変化し続ける中で、顧客は企業が環境や社会に与える影響を強く意識するようになっています。そうした状況において、従業員にオープンで安全な職場をどのように提供しているのか、環境に悪影響を及ぼさない意思決定をどのように行っているのか、またどのように顧客の生活を向上させているのか、など厳しい質問を企業が自らに問いかけ、自社を分析する必要があります。

Indeed では、求職活動における機会の公平性に特に注目しています。Indeed 独自のデータ分析の結果、次の仕事を見つけることに意欲的な人材が数多く存在する一方で、機会は均等に与えられていないことがわかっています。私たちは、こうしたデータの研究と分析に留まらず、自社サービスや職場を誰にとっても公平で、利用しやすく、持続可能なものにするための野心的な目標を定め、それを実現するためのチームを結成しました。

 

IRGからESGへ

2016年に Indeed は、社内のマイノリティグループのコミュニティの組織化と育成に取り組むInclusion & Diversityチームの採用を小さな規模で始めました。そうしたグループは、インクルージョンリソースグループ(IRG)と呼ばれていました。このチームは、異なる背景や意見の価値を認めるだけでなく、マイノリティグループの課題や視点についてオープンでインクルーシブな環境で話し合える、安全な職場を提供する企業になるための、長期にわたる取り組みの第一歩となりました。

Lafawn Davis headshot
ESGのGroup VP、LaFawn Davis

2019年には、チームを担当するLaFawn Davisを採用しました。後にDiversity, Inclusion & BelongingのVice PresidentとなるLaFawnは、「帰属意識」を課題として掲げることで、そのような視点の重要性をさらに高め、Indeed におけるすべての行動の基盤としました。

2020年には、Inclusion & Belongingが Indeed の5つのコアバリューの1つとして定義されました。LaFawnは、Environment, Social & Governance(ESG)という新しいグローバルな取り組みのGroup Vice Presidentとなり、企業、社会、地球環境にポジティブな影響を与えるために尽力するすべてのチームやプログラムを対象に、帰属意識の考え方をさらに浸透させました。これには、Diversity, Inclusion & Belonging(DI&B)や、慈善団体への寄付プログラムであるGood Deedsのほか、AI倫理、環境面での持続可能性、提供するサービスのアクセシビリティなど、企業意識を高める取り組みが含まれています。

Indeed のグローバルESGの取り組みが、難しい問題の解決を目指すだけに留まらない理由は、それが正しい行動だからです。私たちは野心的な目標を設定し、自社とパートナーに責任を課しています。また、性別、人種、年齢、賃金格差などの分野における傾向と機会を示すデータ収集も行っています。ESGチームはこのデータをもとに、私たちを取り巻く世界にポジティブな影響を与えるための、実行可能な目標を設定する基盤を構築しました。

ニューヨークを拠点とするBusiness Intelligence ManagerのDarren Carfanoは、Indeed が掲げる高い目標に対して、従業員の多くがどのように感じているかについてこう言います。「Indeed のESGの立ち上げと、国内外の求職者のために行動するという取り組みは、『We help people get jobs.』という Indeed のミッションを実践する上で、実際にプラスの変化を組織的にもたらすための、実に野心的で素晴らしい方法です。高い基準を設定することで採用企業が手本とすべき指針になるという、Indeed の理想を追求する姿勢を強化するものです」

 

ESGの柱

ESGはEnvironmental, Social & Governance(環境、社会、ガバナンス)の頭文字をとったもので、その幅広い分野には次の6つの柱が含まれます。 

Diversity, Inclusion & Belonging (DI&B)
Indeed 従業員、求職者、クライアントのために公正でバイアス(偏見)のない機会を作り出します。データや知見、教育を活用し、従業員のライフサイクルのあらゆる段階において評価と改善を実施し、Indeed のインクルージョンリソースグループ(IRG)のサポートにより文化的な責任感を促進しています。


Social Impact
全世界で障壁に直面している何百万人もの求職者に対して、就業機会へのアクセスを拡大します。この柱では、Indeed プラットフォームにおけるサービスの改善や、大規模なパートナーシップの管理、そして Indeed 従業員が拠点とする都市における取り組みを実施します。


Environmental Sustainability
2030年までに温室効果ガスの排出量実質ゼロを達成するという Indeed の取り組みを実現するため、事業運営を変革します。


AI Ethics
社内のさまざまなチームと連携し、公正でインクルーシブな採用活動を推進するデータサイエンスアプリケーションをさらに進化させる取り組みを行います。


Product Inclusion & Accessibility
すべてのIndeed のサービスがインクルーシブかつ公平であるように、インクルーシブな考え方をビジネスのあらゆる場面で取り入れ、実践します。

Governance
ポリシーを通じて Indeed 従業員のための持続可能な公平性を構築し、持続可能性と一貫性を持って Indeed が目標を達成できるよう尽力します。


これらの柱を強化し、実行可能な変化へと導くために、それぞれの分野に明確な目標を設定しています。

環境への影響

環境面での持続可能性とは、すべての人の心身の健康を重視し、天然資源の保護と地球の生態系保全のために献身的に取り組むことを指します。今日できることだけでなく、それをどうやって未来につなげていくかを考えることです。

環境に与える影響を低減するための Indeed の目標には次のようなものがあります。

2021年末までにカーボンニュートラルを達成します(この目標は達成済みです)。

2030年までに温室効果ガス(GHS)の排出量実質ゼロを達成します。最も影響の大きい分野で二酸化炭素の排出を大幅に削減します。

  • 出張
  • 通勤
  • 輸送サービスの利用
  • 物品やサービスの調達 
Valeria Orozco headshot
Head of Environmental Sustainability、Valeria Orozco

気候変動や水質などの問題にどのように取り組むかが、急成長中の企業としてクライアントや求職者に与える印象を左右することを踏まえ、企業の持続可能性に対する Indeed の取り組みと計画について透明性を確保することが大切です。

「未来を見据え、Indeed の将来に備えるという点に加え、企業評価という問題もあります。環境面での持続可能性に取り組まないと、企業評価の低下につながる恐れがあるのです」と、Head of Environmental SustainabilityのValeria Orozcoは言います。

昨年初めに Indeed は、2021年末までにカーボンニュートラルの実現を目指すという取り組みを発表しました。カーボンニュートラルとは、企業が自社の二酸化炭素排出量と同量のカーボンオフセットプロジェクトを支援することを指します。Indeed は、カーボンニュートラルの目標を達成しただけでなく、予定よりも5か月早く達成することができました。

Indeed での2021年アースウィークの詳細をご覧ください。

 

社会への影響

Indeed のサービスを通じて、社会にポジティブな影響を与えることができると思われる方法は3つあり、それを実現するための計画を策定しています。

仕事探しをより速く、簡単にする

  • 1億人の求職者の就業を支援する
  • 就業までにかかる時間を半分に短縮する

テクノロジーを活用して就業の障壁を取り除く

  • 障壁に直面する累計3,000万人の就業をサポートする
  • 採用プロセスにおける不平等を減らす
  • サービスのイノベーションとパートナーシップを通じて、インドで初めて仕事を探す求職者をサポートする

職場の幸福度を測定し、改善するための基準を確立する

  • 仕事に満足する人を増やす


次に挙げる2つの中心的なサービスのイノベーションが、実現に向けた力となるはずです。

 

Indeed Web面接

Indeed を使用した採用面接数を最大化することで、採用プロセスの状況に関して、これまでにない情報を得ることができるため、改善と効率化を図ることができます。

Web面接が可能であるということと、企業で在宅勤務の職種が増えることにより、求職者は柔軟なスケジュールで面接や仕事ができるようになります。それにより、子育て中の求職活動のストレスが軽減され、交通手段が就業の障壁となっている方にも新たなチャンスが広がります。 

Indeed 従業員は、こうした課題に熱意を持って取り組んでいます。「私は、世界をより良い場所にするために本気で取り組んでいる組織の一員であることを、大変誇りに思っています。採用プロセスにおける不平等を減らすための取り組みだけで、何千もの人々を助けることができます。だからこそ私は Indeed で、目標達成のために必要なことを実行できて嬉しく思っています」と、コネチカット州スタンフォードを拠点とするGlobal Enablement ManagerのStacy Petersは言います。 

Employee Lifecycle DirectorのJessica Hardemanが最近、Culture Mattersポッドキャストに参加し、DI&BとESG目標について簡単に説明し、Indeed が従業員を惹きつけ、長く在籍してもらうためにどのようなことを実施しているかについて語りました。

関連記事:Indeed がTop Workplace for Disability Inclusionに2年連続で選出

 

ガバナンスとは何を指すのでしょうか?

ガバナンスとは、Indeed がサービスを提供している求職者の多様な人材構成を社内の従業員に反映し、それを公平かつ持続的に行うことを指します。

Indeed のガバナンス目標には次のようなものが含まれます。

  • 2030年までに、Indeed における全世界の女性従業員の割合を50%に引き上げ、米国内の少数派の民族グループの従業員の割合を30%に引き上げるの従業員の割合を30%に引き上げる
  • 女性、LGBTQ+、兵役経験者、障がい者、マイノリティが経営する企業に焦点を当てた、サプライヤー向けのダイバーシティプログラムを立ち上げる
  • リクルートグループ全体のESGコミットメントの推進と同期しながらサステナビリティトランスフォーメーションを強力に加速するため、リクルートホールディングスと緊密に連携する

上記は、採用基準を設定して、自社の採用プロセスからバイアスや障壁をなくす取り組みの一環であり、Indeed がサービスを提供する求職者の幅広い関心や能力を反映する従業員に活躍してもらえるよう努めています。

 

Indeed の一員として

Woman holding small pale from cleaning up local waste.
アースウィーク期間中に地域清掃活動に参加した Indeed 従業員、Sarah

Indeed においてESGの基盤をなすDI&Bチームは、IRGの考え方を指針として、成長と発展を続けています。DI&BチームとIRGは、共通の目標に向かって協力し合い、両者が共有する目的意識と帰属意識を高めています。

こうした取り組みはすべて、Indeed 従業員の仕事に対する熱意と、ポジティブな影響を与えたいという思いを反映するものです。

「Indeed のESG目標は、私の個人的な価値観や取り組みと一致していますし、世の中にとっても必要不可欠なものです」と、Product MarketingのSenior ManagerであるSherie Nguyenは説明します。

「母親であり、活動家でもある私は、環境やコミュニティ、従業員の心身の健康のためには、企業がより良い結果をもたらす責任があると考えています。こうした取り組みが可視化されていると楽観的になれますし、その実現に向けて自分の役割を果たしていきたいと思います」

最終的には、自分が認められていると感じ、安心して自分の意見を言うことができる職場を提供し、従業員が帰属意識を持つようになることが重要です。

「Indeed のESG目標と取り組みにより、私がこの会社で働くことを誇りに思う理由が1つ増えました。入社してからというもの、シニアリーダーシップチーム(SLT)が設定した目標と、それを達成するための行動を通して、Indeed のミッション、従業員、そして世界に対して彼らが懸命に取り組む姿を目の当たりにしてきました」と、ニューヨークを拠点とするSoftware EngineeringのSenior Program ManagerであるCandra Simonは言います。

「Indeed が前向きな変化を継続して取り入れ、すべての Indeed 従業員のために今後も持続可能な公平性を推進し、構築していくのを見るのが楽しみです」

「私たちが地球環境にポジティブな影響を与えるために取り組んでいると知ることは、Indeed 従業員である私にとって重要なことです」と、Training Program SpecialistのJamie Brawerは補足します。「障壁を持つ方の多くが仕事探しにおいて困難に直面し、企業に見過ごされています。そうした障壁を持つ求職者が採用されるようにサポートする Indeed の取り組みは、大きな変化をもたらしていると感じています」

60名を超えるメンバーが在籍するグローバルなESGチームは成長を続けており、社会のあり方を変える取り組みに対する Indeed の熱意を表しています。

 

Indeed がすべての行動に帰属意識を取り入れる方法について、詳細をご覧ください。

ESGチームで働くことに関心がある方は、現在募集中の職種をご検討ください。